NBA(National Basketball Association)は、バスケットボール界の最高峰でありその魅力は世界中のファンに広まっています。今や日本人選手も複数在籍(八村塁選手&渡邊雄太選手)していたり、NBA入りを目指してアメリカの大学に進学する日本人学生も増えてます。
今回はNBAの中でも不思議に思っているであろう『契約』に関する記事を書きたいと思います。NBA選手の契約は、選手の実力や実績に応じて様々なタイプが存在し、その中でもMax契約とスーパーMAX契約は最も注目されるものとなっています。ここでは、これらの契約について具体的に解説します。
「Max契約」は、NBAの選手が再契約交渉を行う際に結ぶことの出来る一般的な契約です。この契約にはいくつかのポイントがあります。
- 経験年数に応じた報酬：Max契約の金額は、選手の経験年数に基づいて決まります。
- 経験が0-6年の選手は、チームのサラリーキャップの25％までを受け取ることが可能です。これは若手選手にとって大きなインセンティブになります。
- 経験が7-9年の選手は、最大でチームのサラリーキャップの30％を契約金として受け取れます。これは実力を証明した選手向けのものです。
- 経験が10年以上のベテラン選手は、最大でチームのサラリーキャップの35％までを受け取る資格があります。これはその実績を認められた証です。
契約期間
NBA契約の期間は通常、1年から5年までの範囲で設定されます。契約の長さは選手とチームとの交渉によって決定され、長期契約は選手にとって安定感を提供しチームにとっては将来の競争力を確保します。
サラリーキャップ
NBAのサラリーキャップ制度は、チームが選手に支払う給与の上限を制限する仕組みです。サラリーキャップを超える契約を結ぶことは出来ず、違反すると罰金や他の制裁が科されます。これによりリーグ内のチームが公平に競争できる環境が整備されています。
「スーパーMAX契約」はリーグ内でもトップクラスの選手に提供される特別な契約です。この契約を獲得する為には一定の条件を満たす必要があります。
1. 同一チームでドラフト指名
- 選手は、NBAドラフトで初めて指名されたチームに所属している必要があります。このチームは、その選手がプロキャリアをスタートさせた場所です。
2. 長期在籍
- 選手はスーパーMAX契約を締結する為に、そのチームに忠実に在籍し他のチームへのトレードや自由契約移籍を避ける必要があります。通常は7年以上の在籍が求められます。
3. 実績と賞
選手はスーパーMAX契約を獲得する為に、特定の実績と賞を獲得する必要があります。以下は主な条件になります。
- NBA MVP(Most Valuable Player)：選手がリーグMVPに選ばれた経験が必要です。
- オールNBAチーム選出：選手がオールNBAファーストチーム,セカンドチーム又はサードチームに複数回選出されている必要があります。
- NBAディフェンシブプレイヤーオブザイヤー：選手がリーグの最優秀守備選手に選ばれた事が必要です。
- NBAオールスターゲーム：選手がオールスターゲームに複数回選出されている必要があります。また、オールスターゲームMVPに選ばれる事も加算ポイントです。
4. 契約金額と期間
- スーパーMAX契約の契約金額は通常、選手の経験年数に応じて35％以上に設定されます。これは、その選手のリーグ内での価値を反映したものです。
- 契約期間は最大で5年間となり選手に安定感と経済的なセキュリティを提供します。
これらの条件を満たす選手は、スーパーMAX契約を締結する資格があり、その結果、リーグ内で最も高額な契約を獲得することが出来ます。スーパーMAX契約はリーグ内の最高峰のスター選手への特別な報酬と認識され、その選手の貢献と実績を称える物です。
