【天才と馬鹿は紙一重】最速で日給1億円稼ぐ最も簡単な方法

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参照:作品タイトルは「金の持ち逃げ」 アーティストに返金命令 デンマーク(AFP=時事) - Yahoo!ニュース

ただの白紙、実はこれアーティストであるイエンス・ハニング(Jens Haaning)氏による『金の持ち逃げ』というタイトルの美術作品。これが現在大問題を引起こしてており裁判沙汰になっています。

詳細は参照記事(作品タイトルは「金の持ち逃げ」 アーティストに返金命令 デンマーク(AFP=時事) - Yahoo!ニュース)を読んで貰いたいのですが、同様の事例は過去にも数件ありました。本記事では「過去の類似事例」を2件取上げて解説を行います。

ロバート・ラウシェンバーグの『白い絵』

f:id:quadrilliongame:20230920112316j:image参照:ロバート・ラウシェンバーグのWhite Painting

ロバート・ラウシェンバーグ(Robert Rauschenberg)は20世紀のアメリカの芸術界において、抽象表現主義の時代からポップアートへの移行期にかけて大きな影響を与えたアーティストでした。その中でも「白い絵画(White Painting)」はアート界に衝撃を与えた代表作の一つです。

「白い絵」の背景と制作

ロバート・ラウシェンバーグの「白い絵」は1951年に制作され、その制作背景にはアメリカの抽象表現主義が影響を与えました。当時のアートシーンでは、アクションペインティングと呼ばれるアーティストが、情熱的な筆致や抽象的な形状をキャンバスに表現し感情を爆発させることが一般的でした。しかしラウシェンバーグはこれに対抗し、新しいアートのパラダイムを提案しました。

作品の特徴と挑戦
「白い絵」は、その名の通り真っ白なキャンバスに何も描かれていないという非常に単純な構成を持っています。この作品の特徴的な点は、筆致や色彩が完全に省略されていることです。これは当時のアートの慣習に挑戦し、観客に「何か」を伝えるために物質的な要素が不可欠であるかどうかを問い直す試みでした。

ラウシェンバーグは、アートが視覚的な美しさや技術的な巧妙さだけでなく、アイデアやコンセプトを通じても表現できると主張しました。この意図的な無色透明なキャンバスは、観客に対してアートの概念について新しい視点を提供し、アートが物理的なキャンバスに限定されない可能性を示唆しました。

評価と影響力
「白い絵」は初期には理解されにくい作品と見なされましたが後にアート界で高く評価され、ポップアートコンセプチュアルアートの発展に大きな影響を与えました。ラウシェンバーグは芸術を再定義し、視覚芸術の領域を越えた表現方法を提示したパイオニア的なアーティストとして認識されています。

「白い絵」はアートの本質についての深い議論を呼び起こし、観客にとってアートの捉え方に新しい次元をもたらしました。その後のアーティストたちにも影響を与え、アートが概念やコンセプトによって表現される可能性を広げる一助となりました。

②ピエール・マンゾーニの『芸術家の糞』

f:id:quadrilliongame:20230920115847j:image参照:下ネタ的アート3選!3,500万円の “う〇こ缶詰”・有名絵画に隠された野グソの瞬間など | 太陽の沈まない女子会

ピエール・マンゾーニ(Piero Manzoni)は、20世紀のイタリア出身の現代美術家で、主にコンセプチュアルアートやパフォーマンスアートの分野で活動した芸術家です。彼は1933年に生まれ1963年に若干30歳で亡くなりましたが、その短い芸術活動期間で多くの革新的な作品を制作しました。

芸術はしばしば私たちの期待を裏切り考えさせる力を持っています。その中でも、ピエール・マンゾーニが制作した『アーティストの糞』は、芸術の本質と市場に対する挑戦的な作品として知られています。この記事では「アーティストの糞」の背後にある驚くべき物語を探求し、芸術の世界を振り返ります。

背景と制作
1961年、ピエール・マンゾーニは90個の小さな缶詰を制作しました。しかし、これらは普通の食品ではなく彼自身の糞が詰め込まれたものでした。各缶詰にはラベルが貼られ芸術のアートピースとして展示されました。この奇妙な作品の背後には、芸術の概念と定義に対する彼の挑戦がありました。

芸術の定義への挑戦
マンゾーニは「アーティストの糞」を通じて、芸術を物理的な美しさや技術の巧妙さだけでなく、アイディアとコンセプトの表現として見るべきだと主張しました。この作品は「芸術とは何か」という問いかけを提起し、芸術の新たな可能性を示しました。

芸術と消費社会の対比
「アーティストの糞」は、芸術と消費社会の間にも対比を生み出しました。普通の缶詰に似た外観を持つ作品が芸術品としての価値を持つというアイディアは、芸術の商業化と消費文化への反響を象徴しています。これは芸術と社会との関係について深い考察を呼び起こしました。

3500万円の価値が付いた
「アーティストの糞」は実際に販売され、芸術コレクターによって購入されました。当初は「30gの糞を30gの金の相場」で販売開始しましたが、時間とともに価格は上昇し2020年のオークションでは「約3500万円」の価値が付いています。

「アーティストの糞」は、芸術の本質と価値についての挑戦的な作品として芸術史に名を刻みました。マンゾーニのこの作品は、芸術が私たちの考え方や期待を超えたものであることを示し、芸術界における永遠の議論の対象となっています。

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