【販売したのは"ただの石"】たった半年で利益は数十億

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どこにでも転がっている(自分の家の庭にでさえ)単なる石だけ売って『数十億円儲けた』話をします。ただ唯一残念なのが「私自身の話ではない」ということです。これは1970年代のアメリカ人の話。

1. ペットロックの誕生

ペットロックの起源は、ゲーリー・ダールという広告マンのユニークなアイデアに遡ります。ダールは、友人たちとの会話の中でペット飼育に伴う騒音やエサの問題に対する愚痴をこぼしていた。その時、ふとした冗談から「完璧なペット」として小さな石を飼うアイデアを思いつきました。このアイデアは、何もしない石を飼うという奇抜なコンセプトで、そのシンプルさと皮肉さが魅力的でした。

2. 販売と証明書

ペットロックは1975年にカリフォルニアで市場に導入されました。それぞれのペットロックには、ダール自身が執筆した笑える文章が詰め込まれた「証明書」が添付され、これによりペットロックが「完璧なペット」であることが示されました。この証明書は、ペットロックの冗談的な性格を強調し購入者たちに笑いを提供しました。価格は高く設定(1個あたり3.5ドル)され、これもペットロックが特別であることを印象づけました。

3. メディアの注目と成功

ダールは広告戦略を巧妙に展開し、ペットロックを「完璧なペット」として宣伝しました。テレビや雑誌を駆使して、ペットロックは一躍有名になり、多くの人々が購入しました。一部の購入者は、ペットロックがユーモアの対象であることに気づかず、本当に「完璧なペット」として愛情を注ぎました。これがペットロックの成功につながりました。

4. ブームとその後

ペットロックは一時的なブームとして瞬く間に広まり、多くの人々が購入しました。しかし同じくらい速くそのブームは去りました。人々がペットロックが冗談であることに気付くと、その人気は急速に衰退しました。しかし、ペットロックは一部のコレクターによって珍しいアイテムとして評価され、カルト的なフォロワーコミュニティを持続させました。

5. 影響とレガシー

ペットロックは、奇妙なビジネスアイデアが成功する可能性を示す事例として、商業文化とアートの融合においてその名前を残しました。この商品は一時的な笑いを提供するだけでなく、ビジネスと芸術の世界の境界を模索し続ける人々に影響を与えました。また、ペットロックはコンセプチュアルアートやパフォーマンスアートの一部として評価され、芸術の観点からも興味深い現象として扱われています。

「ペットロック」は、奇妙な現象として一時的な成功を収めたものの、その背後には商業とアートの興味深い関係が隠れています。このユニークな商品は、ビジネスアイデアがどのようにして広がり、文化に影響を与えることがあるかを示す鮮やかな例として、その名前を後世に残しました。

6.世界中で大ブームを巻き起こす

『何も書かれていない絵』『自分自身の糞』そして『ただの石ころ』など、世の中にはとんでもないアイデアが時々時代の話題を集めています。その発想は天才的であるのか馬鹿なのか分かりませんよね。

そこで私、世界中で大ブームを引き起こすことにしました。発信源はこのブログのみ、拡散源は読者の皆さん、何を売るかはこれから決めます。今回の記事は他人のエピソードでしたが、いつの日か自分の話として『短期間で100億円稼いだ話』についてのブログ記事を書きます。

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