【特注サイズの黒歴史】歴史上初めて「投資家デビュー前に退場」したのは俺の親友

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目の前で大号泣された話

大学3年時(21歳)の話。親友Aが俺の部屋で泣き叫んでた、いや叫んでは無かったかもしれないけど大学生の1人暮らしは部屋が狭いから凄く泣き声が反響するんだよね。普段は物静かな奴だったからギャップに驚いた俺。取り敢えず聞こえてないフリをして(無理があり過ぎる)スマホ画面を見つめてた。

時は1ヶ月(?)ほど遡る。大学時代はあるあるだったんだが、Aは俺に「株式投資を教えて欲しい」と頼んで来た。Aは大の車好きでバイトやこれまでの貯金を使い果たし車を持っていた。用事も無いのに事あるごとにドライブに行ったり、次欲しい車について熱く語ったり。俺には理解できなかったけど話を聞く度とりあえずふんふん頷いてた。

殆どの資金を車に注ぎ込んでたからAに金は無い。株式投資は、FXとは異なり少額資金で上手くいく程ちょろいモノではない。当然「どっちみち今すぐ始めるのは無理」だと伝えた。Aは「車を売る」って言ってきたんだよね、そこまでして投資を始めたいのか或いは投資で稼いでもっと良い車を買いたいのか真意は確認してないから知らん。

コイツ思い付きで言ってんのか?俺は色々考えたが別に俺の人生じゃないし「なら好きにすれば」って毎度お馴染みの塩対応をかました。時間は「大号泣時間」の前日まで進む。「車120万円で売れた」と連絡が来たから「100万円は必要だと思ってたから丁度良いわ」と返した気がする。

Aは100万円を投資に回して20万円は使えるって考えたんだろうね、その夜Aは別の友人と飲みに行ったらしい。俺は言ってないから詳細は分からんけど。実はA、キャバクラが好きだったんだよ。俺は一緒に行った事ないけど時々友達と行ってるって話は聞いてた。

普段は金が無いからミニマム料金、指名もせずにボトルも下ろせない。女の子に「私も一緒に飲んで良いですか?」と言われても「今日はそういう日じゃない」と何ともセンスの無い断り文句を多用してた(らしい)。そこまでケチるといくらキャバクラと言えど数千円程度で楽しめる(男だけは)。

これは俺の推測だけど、120万円を手に入れた日は「今日は20万円まで使える」と考えたはず。もしかしたら友達にも「今日は俺の奢り」なんて言っちゃったのかもね。致命的な問題があるとすれば、Aは死ぬほど酒が弱いってこと。

キャバクラで何があったのか、大号泣しながら語るAの話をそのまま読者の皆んなに伝える。「人生で1番幸せな日だった。」Aは今にも息絶えそうな声でそう言ってきた。

俺「ふんふん、ほんで?」

女の子に酒を注文したらめちゃめちゃ楽しそうにしてくれたから折角だしシャンパンを開ける事にした、らしい。テキーラシャンパンを飲んだらベロベロになって訳が分からなくなったと。途中で寝たAは会計時に起こされる。案の定、友達には俺が奢ると言ってたらしいから事態は深刻って訳。友達も普段から金無かったらしいから。

伝票には「960,000円」という数字が記入されてる。メニュー表を見ながら注文してたAはそんなはずは無いと反論するも、どうやらそんなはずがあったらしい。Aと同じ過ちを皆んながしないように俺が説明しよう。注文した物・滞在時間・指名の有無を聞いたけど店は間違って無かった。

これまで指名もした事ないしセット料のみでキャバクラで遊んでたAは「TAX30%の闇」を知らなかったって訳。1セット8000円・指名料3000円とした時、足した金額(11000円)に対して30%のTAXが掛かり支払い総額は14300円となる。そしてそれはシャンパンやテキーラを頼んだ時も同じ。

メニュー表に5万と記載があれば、支払い金額は30%上乗せして6万5000円となる。10万円のシャンパンを頼めば13万円。テキーラは店により金額が変わるけど、俺の経験上では安くて1ショット3000円で1番高い所で8000円取られた事があった。仮に3000円だとしても30%上乗せで1杯あたり3900円となり、あんな少しのショット1杯にしては高過ぎると初めてなら感じるのも無理はないよね。

セット料金も1セット(大抵50分)で指名料・TAX込の合計が14300円。当然延長をする毎に座ってるだけで1人あたり14300円が加算される事になる。つまりキャバクラで96万円なんてすぐいっちゃうもの(って思ってた)。Aは会計時に手持ちが20万円しか無かったから、黒服とATMに下ろしに行くという最高級クラスの屈辱を味わったらしい。

Aからしたら墓場にも持って行きたくない黒歴史を、他人の俺がブログで公開しちゃってるけど安心して欲しい。今となっては笑い話になってるから、多分記事にした事を事後報告だとしても許してくれるはず。知らんけど。

要は「株式投資を始める為に車を売った」のに「売却金額の80%をキャバクラに使った」って事。株では無く、リターンの無いキャバクラに投資してしまったAにとっての投資家デビューは非常に厳しいものになったんだよね(モノは言いよう)。

Aが株式投資を始める事は無かった。流石にその姿を見て「自分の人生なんだから良いじゃん」とは言えなかった(まだ俺にも人の心があって安心)。

余談にはなるけど、俺は「96万使ったんだからLINEくらい交換したか?」って聞いちゃった。というより聞かずにはいられなかったのが本音。答えは「それどころじゃなかった」との事。そりゃそうか。

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